11月に入り、登山道での滑落事故が連続で発生しています。
11月7日(土) 七ツ釜滝休憩小屋上流から滑落 死亡
11月18日(水) シシ淵の手前100m付近から滑落 右手首開放骨折
11月21日(土) シシ淵の手前150m付近から滑落 左足首開放骨折
11月22日(日) シシ淵の手前150m付近から滑落 両手骨折疑い
日暮れも早くなってきています。十分にゆとりを持った計画を立てるようにしましょう。
【下山はお勧めしません。】
大台ケ原から大杉谷へ下る行程は滑落事故の確率がとても高いのでお勧めしません。特に雨天時は、岩場や木の根が大変滑りやすく、下りでは踏ん張りが効かないので大変危険です。
下りの方が楽だと思っている方もいるかと思いますが、膝へのダメージで歩けなくなる方は下りの方が圧倒的に多いです。登りは時間をかければ大抵の方は怪我無く登頂できます。
なるべく大杉谷側から大台ケ原への登りで計画を立てるようお願い致します。
【ながら登山は危険です】
大杉谷はとても景色が綺麗なのでついついカメラを取り出す回数が多くなってしまいます。カメラの出し入れや撮影する際は必ず止まってから動作を行うようにしましょう。
また、綺麗な場所を撮影したいからといって登山道から外れると、岩場は特に人が歩かない分、登山道よりも滑りやすくなっています。自分の安全を確保した上で、写真撮影を行いましょう。
【入山届は必ず提出!】
入山届をインターネットで提出する方が増えるに伴って、大杉谷登山道の入山届の提出率が悪化しています。「コンパス」で入山届を提出しても、三重県は連携していないため事故発生時に何の情報も私たちには入って来ません。
「コンパス」以外にもインターネット上で提出した場合は、必ず現地のポストにも入山届を提出してください。
【冬季閉山中の入山は危険】
大杉谷登山道は11月24日以降は冬季閉山のため、立ち入ることはできません。閉山中に事故が発生した場合、山小屋等も閉鎖しているため通報や救助に時間がかかります。また、単独での入山の場合、ケガをしても誰にも発見されない可能性が高いです。
大杉谷はどこにも逃げませんので、今シーズン中に行きたかったのに行けない・・という方は是非来年の春にお越しいただければと思います。
来年の山行計画のお問い合わせやご相談にも対応させていただきますので、お気軽にご質問ください。せっかくの楽しい登山を最後まで楽しく終えられるよう、慎重な計画と行動をお願い致します。